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【用語】1081 アノード腐食

電解槽中及び大気中で、陽極金属が電気化学的に溶解する現象。

anode corrosion

引用元:JIS 金属表面処理 2023

アノード腐食とは、電気化学反応によって金属が腐食する
現象のうち、アノードとして作用する金属が腐食する現象である。
アノードとは、電気化学セルにおいて、電子を放出して酸化される
電極のこと。

アノード腐食は、さまざまな要因によって引き起こされる。
主な要因は、次のとおり。

電位差:異なる金属を接触させた場合、電位差が生じる。
     電位差が大きいほど、腐食のしやすくなる。
酸化剤の存在:酸素や塩分など、金属を酸化させる物質が
     存在すると、腐食が促進される。
通気性:通気性が悪いと、酸素が供給されにくくなり、腐食が
     進行しやすくなる。

アノード腐食を防ぐために、以下の様な対策がある。

・腐食しにくい金属を使用する: ステンレス鋼やチタンなどの
腐食しにくい金属を使用する。
・適切な表面処理を行う: 塗装、メッキ、電解研磨などの表面処理を
行うことで、金属表面を保護する。
・陰極防食を行う: 金属に外部電流を流すことで、金属を陰極(陰極)
として働き、腐食を防ぐ。
・犠牲陽極を使用する: 腐食しやすい金属を犠牲陽極として用いることで、
他の金属を腐食から守る。
・電解質溶液のpHを調整する: 電解質溶液のpHをアルカリ性にすることで、
アノード腐食を防ぐ。

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