下記の表示方法は、全てメッキ厚になります。
メッキの記号による表示方法は、規定する記号を用い、【A】に示す順序による。ただし。当分の間、【B】に示す順序によってもよい。
なお、特に表示の必要がない記号は省略してもよい。
【A】
【B】
注意事項
電気メッキを表す記号は、Ep又はSPLEとする。ただし、無電解メッキを表す記号は、ELp又はSPLELとする。
電気メッキを表す記号は、Ep又はSPLEとする。ただし、無電解メッキを表す記号は、ELp又はSPLELとする。
鉄、鋼及びそれらの合金 | Fe |
---|---|
銅及びその合金 | Cu |
亜鉛及びその合金 | Zn |
アルミニウム及びその合金 | Al |
マグネシウム及びその合金 | Mg |
プラスチック | PL |
セラミック | CE |
メッキの種類を表す記号は、その元素記号による。合金メッキの場合には、合金を構成している主な元素の元素記号をハイフンで結ぶ。なお、特に主要な合金元素の組成を示す場合には、その質量パーセントの数値を、元素記号の次に( )を付けて示すことが出来る。
メッキ厚さは、有効面での最小厚さをµm単位で示した数字とする。
メッキの規格で、メッキ厚さによる等級を分けて行っている場合には、等級分けによってメッキ記号及び厚さを示す。
等級 | 記号 | Ni又はCu+Niの厚さ µm |
---|---|---|
1級 | Ep-Fe/Ni〔1〕/ | 3以上 |
2級 | Ep-Fe/Ni〔2〕/ | 5以上 |
3級 | Ep-Fe/Ni〔3〕/ | 10以上 |
メッキのタイプ及びその他の記号は以下の表のとおりとする。
メッキのタイプ | 記号 | 参考(メッキの等級) |
---|---|---|
光沢メッキ | b | 銅メッキ,ニッケルメッキ,クロムメッキ,金メッキ,銀メッキ,合金メッキなど |
半光沢メッキ | s | |
ビロード状メッキ | v | |
非平滑メッキ | n | |
無光沢メッキ | m | |
複合メッキ | cp | |
黒色メッキ | bk | |
二層メッキ | d | ニッケルメッキなど |
三層メッキ | t | |
普通メッキ | r | クロムメッキ |
マイクロポーラスメッキ | mp | |
マイクロクラックメッキ | mc | |
クラックフリーメッキ | cf |
後処理を表す記号は、下記の表のとおりとする。
後処理 | 記号 |
---|---|
水素除去のベーキング | HB |
拡散熱処理 | DH |
光沢クロメート処理 | CM1 |
有色クロメート処理 | CM2 |
塗装 | FA |
着色 | CL |
変色防処理 | AT |
装飾、防食などの目的でメッキ製品を使用する場合、その使用環境を下記の表のとおりに区分し、記号で示す。
使用環境 | 使用環境条件 | 記号 | 例 |
---|---|---|---|
A | 腐食性の高い屋外環境 | A | 海浜、工業地域など |
B | 通常の屋外環境 | B | 田園、住宅地域など |
C | 湿度の高い屋内環境 | C | 浴室、厨房など |
D | 通常の屋内環境 | D | 住宅、事務所など |
JISハンドブック金属表面処理2022抜粋
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