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【用語】4024 多孔率

ポーラスクロムめっき面の任意の面積内において、割れ又は孔の
占める面積の割合を百分率で表したもの。

porosity rate

引用元:JIS 金属表面処理 2023

多孔率とは、材料の体積に占める空隙の体積の割合を表す指標である。
多孔率は、%(パーセント)で表せられ、下記の式で計算できる。

多孔率 = (空隙体積 / 材料体積) × 100 %


多孔率には、以下の2種類がある。

・絶対多孔率: 材料全体の空隙体積の割合を表す。
・見かけの多孔率: 材料中の液体や気体が占める体積の割合を表す。

絶対多孔率は、材料の密度と骨格密度から計算できる。
一方、見かけの多孔率は、吸水試験や気体吸着法などの方法で測定できる。

多孔率は、以下の要因によって影響を受ける。

・材料の種類: 材料の種類によって、空隙の大きさや形状が異なる。
・製造方法: 製造方法によって、空隙の分布や密度が異なる。
・処理条件: 熱処理や焼結などの処理条件によって、空隙の大きさが
変化することがある。

多孔率は、材料の様々な特性に影響を与える。

・機械的特性: 多孔率が高い材料は、強度や弾性率が低くなる。
・物理的特性: 多孔率が高い材料は、熱伝導率や電気伝導率が低くなる。
・化学的特性: 多孔率が高い材料は、吸水性や吸着性が大きくなる。

多孔率を制御するには、以下の方法がある。

・材料の種類: 多孔率の低い材料を選択する。
・製造方法: 空隙の大きさや形状を制御できる製造方法を選択する。
・処理条件: 空隙の大きさを変化させる処理条件を設定する。

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