陽極における電気化学的な酸化処理の総称。
anodizing
引用元:JIS 金属表面処理 2023
Wikipedia
陽極酸化処理は、アルミニウムやマグネシウムなどの金属を電解液に浸し、
電流を流すことで、表面に酸化皮膜を形成させる処理である。
酸化皮膜は硬く耐食性に優れているため、金属を腐食や摩耗から保護する
ことができる。
また、陽極酸化処理によって、金属表面に様々な色や模様をつけることもできる。
陽極酸化処理の原理
陽極酸化処理の原理は以下の通り。
アルミニウムやマグネシウムなどの金属を電解液に浸漬する。
金属を陽極(プラス極)に、電極板を陰極(マイナス極)に接続する。
電流を流すと、陽極から酸素イオンが溶出する。
酸素イオンは金属表面と反応して酸化皮膜を形成する。
陽極酸化処理の特徴は以下の通り。
・耐食性向上: 酸化皮膜は硬く耐食性に優れているため、金属を腐食から
保護することができる。
・耐摩耗性向上: 酸化皮膜は硬いため、摩耗から金属を保護することが
できる。
・電気絶縁性: 酸化皮膜は電気絶縁性があるため、電気機器の部品などに
使用することができる。
・意匠性: 陽極酸化処理によって、金属表面に様々な色や模様をつけることが
できる。
・環境負荷低減: 従来の塗装と比べて、溶剤を使用しないため、環境負荷が
低くなる。
陽極酸化処理には、以下の種類がある。
・硫酸陽極酸化処理: 最も一般的な陽極酸化処理。硬く耐食性に優れた
酸化皮膜を形成することができる。
・シュウ酸陽極酸化処理: 硫酸陽極酸化処理よりも柔らかい酸化皮膜を
形成することができる。
・クロム酸陽極酸化処理: 耐摩耗性に優れた酸化皮膜を形成することができる。
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