キレート結合で、特定のイオンを選択吸収する樹脂。
chelate resin
引用元:JIS 金属表面処理 2023
キレート樹脂は、金属イオンとキレート錯体を形成する官能基を
導入したイオン交換樹脂である。
通常のイオン交換樹脂と異なり、特定の金属イオンと選択的に結合
することができるため、様々な分野で広く使用されている。
キレート樹脂は、以下の様な特徴がある。
・高い選択性: 特定の金属イオンと選択的に結合することができる。
・高いキレート能力: 金属イオンと強く結合することができる。
・広いpH範囲での安定性: 広いpH範囲で安定したキレート錯体を形成する
ことができる。
・再生性: 酸やアルカリ溶液で再生することができる。
キレート樹脂には、以下のような種類がある。
・アミノ酸系キレート樹脂:
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)やジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)
などのアミノ酸を配位基として使用したキレート樹脂。
・イミノジアセチルエチレンジアミン系キレート樹脂:
イミノジアセチルエチレンジアミン(IDA)を配位基として使用した
キレート樹脂。
・チオエテル系キレート樹脂: チオエテルを配位基として使用したキレート樹脂。
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