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【用語】3003 機械研磨法

金属表面を微細な、砥粒研磨材によって削り取り、平滑で所定の
寸法に近い面とする方法。

mechanical polishing

引用元:JIS 金属表面処理 2023

機械研磨法は、研磨材を用いてワークの表面を研磨する加工方法である。
研磨材の種類や形状、研磨速度、加工圧力などを制御することで、ワークの
形状や表面粗さを精密に仕上げることができる。

機械研磨法は、以下の種類に分類される。

1. 固定砥粒研磨法
固定砥粒研磨法は、研磨材を砥石や研磨シートなどに固定してワークを研磨する
方式である。
砥石の種類や粒度、研磨速度などを調整することで、様々な種類のワークを研磨
することができる。
主な加工方法: 平面研磨、円筒研磨、歯車研磨、光学素子研磨など

2. 遊離砥粒研磨法
遊離砥粒研磨法は、研磨材を液体やスラリー状にしてワークを研磨する方式である。
研磨材の種類や粒度、加工圧力などを調整することで、複雑な形状のワークや柔らかい
素材のワークを研磨することができる。
主な加工方法: ラッピング、バレル研磨、流体研磨、ラッピング研磨など

3. 超音波研磨法
超音波研磨法は、超音波振動を利用して研磨材をワークに当てて研磨する方式である。
研磨材の種類や粒度、超音波振動の周波数や振幅などを調整することで、精密な加工
や微細な研磨を行うことができる。
主な加工方法: 微細加工、精密加工、脆性材料の研磨など

機械研磨法には、以下の様なメリットがある。

・高い加工精度: ワークの形状や表面粗さを精密に仕上げることができる。
・複雑な形状の加工が可能: 平面だけでなく、曲面や複雑な形状のワークも加工する
ことができる。
・硬い素材の加工が可能: 鋼やセラミックなどの硬い素材も加工することができる。
・自動化が可能: 加工条件を自動化することで、安定した品質の製品を大量生産する
ことができる。

機械研磨法には、以下の様なデメリットがある。

・加工時間が長い: 精密な加工を行う場合、加工時間が長くなる。
・研磨材の消耗: 研磨材は消耗品であり、定期的に交換する必要がある。
・環境負荷: 研磨材や切削油などの使用により、環境負荷がかかる。

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