特定の陰極過程の電流効率。
cathode efficiency
引用元:JIS 金属表面処理 2023
陰極効率とは、電解めっきにおいて、理論的に析出される金属量に対して
実際に析出する金属量の割合を表す指標。
英語では、cathodic current efficiency と呼ばれる。
陰極効率は以下の式で表される。
陰極効率 = (実際に析出する金属量 / 理論的に析出される金属量) x 100%
理論的に析出される金属量。
理論的に析出される金属量は、ファラデーの法則に基づいて計算される。
ファラデーの法則は以下の式で表さる。
W = (M * I * t) / (z * F)
ここで、
W:析出する金属量 (g)
M:析出する金属のモル質量 (g/mol)
I:電流 (A)
t:電解時間 (s)
z:金属イオンの価数
F:ファラデー定数 (96,485 C/mol)
実際に析出する金属量
実際に析出する金属量は、以下のような様々な要因によって減少する。
電流効率以外の副反応(水素析出など)
電解液の濃度
温度
電流密度
浴槽の形状
溶液の攪拌
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