隔膜を含むセル又はその他の方法で陽極液と
陰極液を物理的に分けるセル。

divided cell

引用元：JIS 金属表面処理　2023

分離セルは、めっき槽内の電解液を陰極側と陽極側に
分け隔てるための膜。

分離セルの主な役割は以下の3つ。
・めっき皮膜の厚みと均一性を向上させる:分離セルは、陰極側と
陽極側の電解液を分離することで、電流密度分布を均一化し、
めっき皮膜の厚みと均一性を向上させる。
・めっき液の汚染を防ぐ:分離セルは、陰極側と陽極側の電解液を
分離することで、陽極から溶け出した金属イオンが陰極側に混入するのを
防ぎ、めっき液の汚染を防ぐ。
・ガス発生を抑制する:分離セルは、陽極で発生するガスが陰極側に
移行するのを抑制することで、めっき皮膜の外観不良を防ぐ。

利点
・高い分離効率:分離セルは、能動的に電解液を循環させることで、
従来の隔膜よりも高い分離効率を実現できる。
・安定した電解液濃度:分離セルは、電解液を循環させることで、
電解液濃度を一定に保ち、めっき皮膜の品質を安定させることができる。
・低電圧めっきが可能:分離セルを使用することで、従来よりも低い電圧で
めっきを行うことが可能になり、エネルギーコストを削減することができる。

注意点
・定期的に分離セルの状態を確認する: 分離セルに破れや汚れがないか
確認し、必要に応じて交換する。
・電解液の温度を適切に保つ: 分離セルの材質によっては、電解液の温度が高すぎると
劣化する場合がある。
・過負荷をかけない: 分離セルに許容される電流密度を超えて使用しない。
・電解液の定期的な分析: 電解液の濃度や金属イオン濃度を定期的に分析し、
必要に応じて調整する。

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