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【用語】8006 耐食性試験

屋外、人工的腐食環境などに試料を暴露し、その耐食性を調べる方法。

参考:JIS H 8502には、屋外暴露試験方法、連続噴霧試験方法、
サイクル試験方法、コロードコート試験方法、ガス腐食試験方法が
規定されている。

corrosion resistance test

引用元:JIS 金属表面処理 2023

耐食性試験とは、材料が腐食(錆び)に耐える能力を評価するための試験。
腐食は、金属が空気中の酸素や水分と反応して起こる化学反応であり、
材料の強度や外観を劣化させ、場合によっては機能不全を引き起こすことも
ある。

耐食性試験には、様々な種類がある。
以下に、代表的な試験の種類とそれぞれの概要を示す。

・中性塩水噴霧試験: 試料を中性塩水噴霧環境に一定時間暴露し、錆びや
腐食の発生状況を評価する。自動車部品や電子機器などの屋外で使用される
製品の耐食性を評価する際に用いられる。
・キャス試験: 中性塩水噴霧試験に加えて、高温高湿環境に一定時間暴露し、
錆びや腐食の発生状況を評価する。自動車部品や電子機器などの過酷な環境で
使用される製品の耐食性を評価する際に用いられる。
・複合サイクル試験: 乾燥、湿潤、塩水噴霧などの異なる環境を繰り返し暴露し、
錆びや腐食の発生状況を評価する。実際の使用環境に近い条件で耐食性を評価
することができる。
・酸洗試験: 試料を硫酸や塩酸などの酸性溶液に一定時間浸漬し、錆びや腐食の
発生状況を評価する。化学プラントや食品加工機器などの酸性環境で使用される
製品の耐食性を評価する際に用いられる。
・ガス腐食試験: 試料を硫化水素や塩素などの腐食性ガスに一定時間暴露し、
錆びや腐食の発生状況を評価する。石油化学プラントやガス火力発電所などの
腐食性ガスが発生する環境で使用される製品の耐食性を評価する際に用いられる。

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