三和メッキ工業株式会社

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【用語】8014 ざらつき

めっき浴中の固体浮遊物がめっき層の中に入り込んで生じる小突起。

rough deposits

引用元:JIS 金属表面処理 2023

ざらつきとは、めっき皮膜表面に発生する小突起のことを指す。
この小突起は、肉眼で確認できる場合もあれば、触覚で微かに
感じる場合もある。

ざらつきは、めっき外観を損なうだけでなく、以下の問題を
引き起こす可能性がある。

・機能性の低下: ざらつきがあると、摩擦抵抗が大きくなり、
潤滑性が悪くなる。また、電気抵抗が大きくなり、電気特性に
悪影響を与える可能性もある。
・腐食の促進: ざらつきは、めっき皮膜の微小な亀裂となり、
腐食の起点となる可能性がある。
・接着性の低下: ざらつきがあると、接着剤や塗料の接着性が
悪くなる。

ざらつきの主な原因は以下の通り。

・めっき浴の汚れ: めっき浴に不純物が混入していると、めっき
皮膜に析出され、ざらつきの原因となる。
・めっき条件: 電流密度、温度、pHなどのめっき条件が適切でない
場合、ざらつきが発生しやすくなる。
・基材: めっきする基材の表面が粗い場合、めっき皮膜も粗くなり、
ざらつきが発生しやすくなる。

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