三和メッキ工業株式会社

めっき専門用語 > JIS規格 > 805 顕微鏡断面測定法

戻 る

【用語】805 顕微鏡断面測定法

陽極酸化皮膜の断面を顕微鏡で観察して皮膜厚さを測定する方法。

coating thickness measurement by microscope

引用元:JIS 金属表面処理 2023

顕微鏡断面測定法は、以下のような手順で行われる。

1. 試片の切断
試片は、ダイヤモンドカッターや精密ノコギリなどを用いて
切断する。
切断面は、研磨しやすいように平らに仕上げる必要がある。

2. 研磨
切断面を研磨機を用いて研磨する。研磨材は、#400~#1000程度の
粗さの研紙を用い、徐々に細かい研紙に移行しながら研磨する。
研磨後は、超音波洗浄機などで研磨粉を除去する。

3. 観察
研磨された断面を、光学顕微鏡またはSEMで観察する。
光学顕微鏡の場合は、染色を行うことで皮膜と基板の境界線をより
明確にすることができる。
SEMの場合は、より高精度の観察が可能となる。

4. 測定
観察画像から、皮膜と基板の境界線の位置を測定する。

5. 皮膜厚さの算出
測定結果から、以下の式を用いて皮膜厚さを算出する。

皮膜厚さ = 測定距離 / 倍率

アルマイト加工(処理)のページはこちらから
硬質アルマイト処理のページはこちらから
お問合せのページはこちらから
0776-23-1639

営業時間:午前8:30~12:00/午後13:00~17:00

MAIL
info@sanwa-p.co.jp