陽極酸化の際に急激に電圧を下げると、電流はほとんど
流れなくなるが、しばらくすると電流を回復し、その電圧に
相当した定常電流値を示す現象。
current recovering phenomenon
引用元:JIS 金属表面処理 2023
電流回復現象は、以下のような影響を与える。
・皮膜厚さのバラつき: 電流回復までの時間によって、
皮膜厚さがバラつきやすくなる。
・処理ムラ: 電流回復までの時間によって、皮膜の質が
バラつきやすくなる。
・処理工程の複雑化: 電流回復現象を抑制するために、
処理工程が複雑化することがある。
電流回復現象を抑制するためには、以下の対策が有効。
・電圧降下の速度を緩やかにする: 電圧降下の速度を緩やかに
することで、皮膜の溶解を抑制することができる。
・電解液の温度を下げる: 電解液の温度を下げることで、皮膜の
溶解速度を抑制することができる。
・電解液のpHを調整する: 電解液のpHを調整することで、皮膜の
溶解速度を抑制することができる。
・パルス電流を使用する: パルス電流を使用することで、皮膜の
溶解を抑制し、皮膜厚さのバラつきを抑制することができる。
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