陽極酸化皮膜に伴う寸法の増加。

build-up(of an anodized surface)

引用元：JIS 金属表面処理　2023

ビルドアップは、皮膜の硬度や耐摩耗性を向上させる
一方で、電気絶縁性を低下させたり、クラック発生の
原因になったりする可能性がある。
そのため、陽極酸化処理においては、処理条件を最適化
することで、望ましい皮膜厚と特性を得ることが重要である。

ビルドアップに影響を与える主な要因は以下の通り。

・電解液の種類: 電解液の種類によって、酸素イオン濃度や
　pHなどが異なり、これがビルドアップに影響を与える。
・電流密度: 電流密度が高いほど、皮膜が厚くなりやすくなる。
・処理時間: 処理時間が長いほど、皮膜が厚くなりやすくなる。
・合金の種類: 合金の種類によって、金属イオンの溶解度や
　酸化被膜の成長速度などが異なり、これがビルドアップに影響を与える。
・温度: 温度が高いほど、皮膜が厚くなりやすくなる。

アルマイト加工のページはこちらから
硬質アルマイト処理のページはこちらから
お問合せのページはこちらから