排水処理の際、水中に浮遊する各種固体微粒子を
凝集するために用いられる物質。
agglomerate reagent
引用元:JIS 金属表面処理 2023
凝集剤とは、水に浮遊している微細な粒子を寄せ集めて、大きな塊(フロック)
にする薬剤のこと。
フロックは沈殿しやすいので、水処理において濁りを除去するために使用される。
凝集剤は、以下の2つの作用によって微細粒子を寄せ集める。
・荷電中和: 凝集剤は、マイナスの電荷を持つ微細粒子にプラスの電荷を
付与する。
・架橋: 凝集剤は、複数の微細粒子を繋ぎ合わせる架け橋のような役割を
果たす。
凝集剤は、大きく2種類に分類される。
・無機凝集剤: アルミニウム塩や鉄塩など、無機化合物で構成されている。
・高分子凝集剤: ポリアクリルアミドやポリ塩化ビニルなど、高分子化合物で構成
されている。
凝集剤を選ぶ際には、以下の点を考慮する必要がある。
・処理する水の質: 水質によって、適した凝集剤の種類が異なる。
・処理したい粒子の大きさ: 処理したい粒子の大きさに合った凝集剤を選ぶ必要がある。
・処理設備: 使用する処理設備に合った凝集剤を選ぶ必要がある。
凝集剤を使用する際には、以下の点に注意する必要がある。
・適切な量を使用する: 凝集剤を過剰に使用すると、水が濁ってしまうことがある。
・pHを調整する: 凝集剤の種類によっては、適切なpH範囲でないと効果を発揮しない。
・混合を十分に行う: 凝集剤を水に十分に混合しないと、効果を発揮しない。
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