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【用語】5004 水素ぜい化除去

表面処理後、水素吸蔵による脆化を減少させたり除去するために行う処理。

hydrogen embrittlement relief

引用元:JIS 金属表面処理 2023

水素脆性除去とは、水素脆性と呼ばれる金属材料の脆化現象を抑制するために、
水素を除去または拡散させる処理である。
水素脆性は、鋼やアルミニウム合金などの金属材料に水素が侵入することで起こり、
材料の靭性(じんせい:粘り強さ)が低下し、割れや破損を引き起こす現象のこと。

水素脆性除去には、大きく分けて以下の2種類がある。
・ベーキング処理: 材料を加熱することで、水素を拡散させます。一般的には、
150~250℃程度の温度で数時間加熱する。
・電解脱水素処理: 電解液に浸漬した材料に電流を流すことで、水素を除去する。

水素脆性除去は、様々な金属材料に適用される。
・めっき後の鋼材: めっき工程で発生する水素を取り除くため。
・高張力鋼: 高張力鋼は水素脆性に特に susceptible なため。
・溶接後の鋼材: 溶接によって発生する水素を取り除くため。
・冷間加工後の鋼材: 冷間加工によって発生する水素を取り除くため。

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