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【用語】2003 錯化剤

金属イオンと結合して錯イオンを形成させるための添加剤。

complexing agent

引用元:JIS 金属表面処理 2023

錯化剤とは、金属イオンと結合して錯イオンを形成させるための
添加剤のこと。
錯イオンとは、金属イオンと配位子が結合したイオンのことを指す。

錯化剤の役割
・金属イオンの溶解度向上: 水に溶けにくい金属イオンを溶解し、
溶液中の金属イオン濃度を増加させる。
・金属イオンの安定化: 金属イオンが他の物質と反応することを
抑制し、金属イオンを安定化させる。
・錯体の形成: 金属イオンと配位子が結合して錯体を形成する。

錯化剤の種類
・キレート剤: 2つ以上の配位子を持つ錯化剤。キレート剤は、金属
イオンを強く結合し、安定な錯体を形成することができる。代表的な
キレート剤には、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)やクエン酸などがある。
・非キレート剤: 1つの配位子を持つ錯化剤。非キレート剤は、キレート剤
よりも金属イオンとの結合力が弱く、比較的不安定な錯体を形成する。
代表的な非キレート剤には、アンモニアや塩化物イオンなどがある。
・架橋剤: 2つの錯体を結合する錯化剤。架橋剤は、錯体の構造を制御したり、
錯体の機能を拡張したりすることができる。
代表的な架橋剤には、オキサロ酸やクエン酸などがある。

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