安定した乳濁を生成するために用いる物質。
emulsifying agent,emulsifier
引用元:JIS 金属表面処理 2023
エマルジョン剤は、水と油のような互いに溶け合わない液体を、
安定した混合状態(エマルション)にするために使用する物質。
別名として、乳化剤、界面活性剤と呼ばれることもある。
エマルジョン剤は、親水基と親油基という2つの部分から構成
されている。
親水基: 水と親和性がある部分
親油基: 油と親和性がある部分
エマルジョン剤は、水と油の間に存在することで、それぞれの液体を
包み込み、安定なエマルションを作る。
エマルジョン剤は、親水基と親油基の種類やバランスによって、様々
な種類に分類される。
代表的なエマルジョン剤の種類は以下の通り。
・イオン性エマルジョン剤: 親水基がイオンを持つエマルジョン剤。
陰イオン性エマルジョン剤:SDS、SDBSなど
陽イオン性エマルジョン剤:塩化ベンzylジメチルアンモニウムなど
両性イオン性エマルジョン剤:コカミドジメチルベタインなど
・非イオン性エマルジョン剤: 親水基がイオンを持たないエマルジョン剤。
ポリオキシエチレン系エマルジョン剤:トキシポールオキセチレンエーテル、
ポリエチレングリコールモノラウリルエーテルなど
ソルビタン脂肪酸エステル系エマルジョン剤:ソルビタンモノラウレート、
ソルビタンモノオレエートなど
・シリコーン系エマルジョン剤: シリコーンオイルを水中に分散させるために
使用するエマルジョン剤。
ジメチコンコノニウムクロライド、アミノシリコーンなど
・フッ素系エマルジョン剤: フッ素化合物を含むエマルジョン剤。
パーフルオロオクタンスルホン酸ナトリウムなど
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