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【用語】2015 補助陽極

最低電流密度部分に配置して、陰極の電流密度分布を
改善する補助の陽極。

auxiliary anode

引用元:JIS 金属表面処理 2023

補助陽極は、電気めっきにおいて、陰極の電流密度分布を改善する
ために使用する補助的な陽極のこと。
通常のめっき作業では、製品の凹んだ形状の底部などは、電流密度が低く、
めっき皮膜が薄く付着したり、付着しなかったりする「つきまわり不良」が発生しやすい。
補助陽極を最低電流密度部分に配置することで、電流密度を上げ、
めっき皮膜の厚みを均一にすることができる。これにより、つきまわり不良を防ぎ、
外観や機能を向上させることができる。

役割
・電流密度分布の均一化:製品の形状や材質によって、電流密度分布は
不均一になりがち。補助陽極を配置することで、電流密度を調整し、
めっき皮膜の厚みを均一にすることができる。
・めっき皮膜の厚み調整:製品の用途や要求される機能に応じて、
めっき皮膜の厚みを調整する必要がある。補助陽極を配置することで、
特定の部位のめっき皮膜を厚くしたり、薄くしたりすることができる。
・複雑形状へのめっき:凹凸が複雑な形状の製品でも、補助陽極を適切に
配置することで、均一なめっき皮膜を形成することができる。

補助陽極を使用する際には、以下の点に注意する必要がある。
・補助陽極と陰極との距離を適切に保つ
・補助陽極の表面を清潔に保つ
・定期的に補助陽極の状態を確認する

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