パシペート処理とは、不動態化処理ともいい、ステンレス素材に
行う処理で防錆が一番の目的となる。
ステンレスは錆びにくい材質、と一般的には知られているが、
表面に酸化皮膜が自然に形成されることにより、地金まで酸化が
及ばないことが、ステンレスが錆びにくい理由である。
この酸化皮膜は酸化鉄ではなく、ステンレス中のクロムと
酸素が結合した酸化クロムになる。
ただし、この皮膜は非常に薄く(20Å前後)、外的要因に
より欠損ができやすいので、その場所から錆びが発生する
ことがある。
この酸化皮膜を硝酸系の酸化剤により人為的に厚くする
ことで、防錆性能を向上させるのがパシペート処理になり
なる。
パシペート処理(不動態化処理)
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