三和メッキ工業株式会社

めっき専門用語 > 専門用語 > 不動態化皮膜

戻 る

【用語】不動態化皮膜

不動態化皮膜は、金属表面に形成される非常に薄い酸化皮膜の
こと。
この皮膜は、金属を腐食から守る役割を果たす。

不動態化皮膜は、主に以下の金属に形成される。

・ステンレス鋼: クロムを含む鋼は、表面に不動態化皮膜を
 形成しやすいため、錆びにくい。
・アルミニウム: アルミニウムは、表面に酸化皮膜を形成し
 やすく、錆びにくい。
・チタン: チタンは、表面に酸化皮膜を形成しやすく、錆び
 にくい。

不動態化皮膜の形成メカニズム

不動態化皮膜は、金属が酸素と反応することによって形成される。
具体的には、以下のステップで形成される。

1.金属表面が酸素と接触する。
2.金属表面の原子の一部が酸素とイオン結合を形成する。
3.酸素イオンが金属表面に蓄積し、酸化皮膜を形成する。

不動態化皮膜は、以下の性質を持っている。

・非常に薄い: 厚さは数ナノメートル程度であり、肉眼では
 見ることができない。
・緻密: 非常に細かい孔のない構造をしているため、腐食物質が
 内部に侵入しにくい。
・自己修復性: 傷ついても、酸素と反応してすぐに修復される。

不動態化処理のページはこちらから
お問合せのページはこちらから
0776-23-1639

営業時間:午前8:30~12:00/午後13:00~17:00

MAIL
info@sanwa-p.co.jp