無電解メッキとは、電気を使用せずに、化学反応を利用
して金属表面に金属皮膜を形成する表面処理技術。
無電解メッキの特徴
・均一な皮膜形成: 電流を使用しないため、形状が複雑な
製品にも均一な皮膜を形成できる。
・非導体へのメッキ: プラスチックやセラミックなど、電気
を通さない素材にもメッキが可能。
・密着性が良い: 基材との密着性が非常に高く、剥がれにくい
皮膜が得られる。
・ピンホールが少ない: 皮膜にピンホール(穴)ができにくい
ため、耐食性が高い。
無電解メッキの原理
無電解メッキは、めっき液中の金属イオンが、還元剤によって
還元され、基材表面に析出することで金属皮膜が形成される。
この反応は、自触媒反応と呼ばれるもので、一度析出した金属が
触媒となり、周囲の金属イオンをさらに還元させることで、皮膜
が成長していく。
無電解メッキの種類
・無電解ニッケルメッキ: 耐食性、耐摩耗性に優れ、電子部品
や機械部品に多く使用される。
・無電解銅メッキ: 導電性が高く、プリント基板やコネクタに
多く使用される。
・無電解銀メッキ: 導電性と耐食性を兼ね備え、電子部品や
装飾品に多く使用される。
・無電解金メッキ:ワイヤボンディング実装向け電子部品、
フレキシブル基板などに利用されている。
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