無電解ニッケルメッキの耐食性は優れているのか?
電気ニッケルメッキより優れてます。
これは、皮膜中にリン(P)が含まれているために
皮膜が不活性となり、薬品に侵されにくいことと、
無電解メッキ特有の「素地を完全に覆う効果」が
耐食性向上に大きく寄与していると考えられます。
無電解ニッケルめっいの耐食性は、析出皮膜の
ピンホールの有無で異なり、膜厚が薄いときは、
素材や前処理の影響を強く受けます。
一般的に15μm以上で良好な耐食性を示しますが、
この膜厚以上でピンホールがなくなるためと考えら
れております。
また、メッキ厚さが薄い場合、防錆処理が効果的
です。
防錆処理は、無水クロム酸溶液に浸漬すると効果が
あります。
最近では、RoHS指令の影響で、無水クロム酸を使用
しない防錆処理の薬品を使用することがございます。
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