無電解ニッケルメッキの結晶化による自発磁化のメカニズムは?
無電解ニッケルメッキに熱処理を加えると、Ni(111)、Ni3P
などの結晶ピークが現れます。
これらが磁性が強くなる要因だと考えられてます。
【補足】
リン含有量が8〜10wt%以上の無電解ニッケル-リン合金は
非晶質であり非磁性であるが、熱処理により結晶化すると強磁性に
変化します。
リン含量により非磁性安定性を維持する熱処理温度が異なり、
リン含有が高い皮膜ほど磁化しにくくなります。
つまり、リンが多く共析することにより、皮膜構造が結晶構造
から非晶質・非磁性となりますが、 熱処理により皮膜構造が
結晶性となると、磁性を帯びると考えられます。
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