硬質クロムメッキに生じたこぶ状になったメッキの原因は?
こぶ状の硬質クロムメッキが生じるということは、一般的には
硬質クロムメッキ表面の前処理が不充分であったか、逆電解に
よるエッチングが不適切であったかを暗示しているものです。
下地金属の準備には、油脂分の除去や微細で適切なグリッド
(酸化アルミニウムが望ましい)を用いたブラスティングに
対応した磨きが含まれます。
アノードが良い状態で電導性がしっかり確保されているかを調べます。
また、要求される必要な電流を流すためにラッキングおよびパーツ間
の接続が充分かを確認します。
特に大きなサイズのパーツや、アノードとカソード間の距離が過度に
離れている場合はなおさらですが、完璧な逆電解によるエッチングを
行うために、充分に時間をかけます。
高強度低合金鋼における標準的な逆電解エッチングの時間は、
パーツのサイズおよびアノードの配置によって決まりますが、
1分から2分となります。
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