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亜鉛メッキ後、段ボール紙にて包装していたが白い腐食物が発生した原因は?

白い腐食生成物は、塩基性炭酸亜鉛で、白錆と言われて
いるものです。
メッキ面を濡れた紙や水を吸収する紙などで包んでおくと
紙から出る酸や塩その他の電解質とは関係なく腐食を
受けるものです。

段ボール紙は普通クラフト紙で出来ていて、濡れると
リグニン酸(有機酸)、硫酸、亜硫酸が放出され、
明ばんでサイジングしたり、中和すると硫酸塩、亜硫酸塩リグニン酸
の有機塩が出来てきます。

したがって、この問題は湿気の存在による亜鉛腐食の
代表的な例で、湿気はメッキ後の乾燥不十分なため、
湿った場所あるいは封ろうしてない段ボール紙、内張して
ない段ボール紙の中に保管するためにできるもので
この問題を解決するにはワックス紙を使うときでも、
ポリエチレン、塩化ポリビニリデンのようなポリ袋に包んで
防水してから出荷用のボール紙容器に入れるようにしてください。

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