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アルカリ脱脂の油の分散量を測定する場合の方法は?

下記にて文献からの抜粋した内容を記載します。


アルカリ洗浄液に油脂が飽和すると、アルカリ濃度、
表面張力が管理限界に入っていても、洗浄能力は
ほどんどなくなる。

油の分散量を測定する現場的な方法はない。もしも
界面活性剤を含まなければあるいはまた界面活性剤
をあらかじめ分解しておけば次のような方法で測定
することができる。

①脱脂液を約40℃温め、油分が脱脂処理液中に均一に
溶けるようにする。

②250mlの栓付きシリンダーの200mlの目盛りまで脱脂液
を入れ、さらに250ml目盛りの高さになるまで特級精製塩
を入れる。

③栓をして、十分に振り一昼夜(出来れば二昼夜)放置し、
シリンダー上層に浮遊している油分の容量(ml)を測定
する。

また、前記の方法では、長時間を必要とするので次の方法
も利用されている。

①脱脂液を採取の上、一定の温度のもとで30分間はげし
く撹拌し、15分間静止し、上部に浮上した油を取り除く。

②下部の液をピペットにて25mlとり、バブコックミルク
テストボトルに入れ、これに25%硫酸を25ml加える。

③このテストボトルを湯液中に90〜95℃にて20分間
保ち、上部に分離した油の量を目盛りにて読み取る。

最近の脱脂剤には必ず界面活性剤が存在し、しかも
非イオン系のものが主として用いられている。
よって、アニオン系の活性剤の場合いは黄血塩で、非イオ
ン系の場合には、尿素で破壊し、その後、酸性にすれば
活性剤の影響なしに油の分離が可能であるが、反応が
きわどいので現場的ではない。

参考文献 表面処理対策Q&A1000 
     産業技術サービスセンター

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