光沢ニッケルメッキ上の金メッキの密着不良とは?
下記にて文献から抜粋した内容を記載します。
イオン交換装置の最終塔が強塩基性陰イオン交換樹脂
の場合、回収水のpHが9〜9.5と弱アルカリ性を示す。
この回収水のpHが原因でメッキの密着不良を起こした
と推定される。メッキ直後の活性な金属表面を弱アル
カリの脱イオン水で洗浄する際、水中の溶存酸素により
金属表面が酸化されてメッキ密着不良が生じたものと
推測される。特に、夏季にてはこの現象が出やすい。
対策としては、強塩基性陰イオン交換塔の後に、
弱酸性陽イオン交換塔を設置して脱アルカリ(pH=
6〜7)する方式、回収水または水洗槽に極少量の酸を
添加して水洗槽のpHを弱酸性に保つ方式、あるいはその
箇所の水洗水だけ市水に切り替えるなど、それぞれの
工場に応じた(設備費その他コストを勘定した)対策
が行われている。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社
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