酸性金メッキ浴を使用しているが、金メッキに白いしみが発生するのは?
下記にて文献より抜粋した内容を記載します。
イオン交換法で水をリサイクルしていると、回収水中に
微生物が発生する。この微生物が洗浄後に残り、点状の
白いしみになる。さらに、進むと糸状の白いしみとなる。
酸性金メッキ浴には、クエン酸のような有機酸が使用
されている。また、工程内でPやN化合物も使用されて
いるため、微生物が異常発生することが多くなる。
特に金メッキ後や無電解ニッケルメッキ後の水洗槽に
ぬめりがあるようでは、多量のバクテリアが繁殖して
いると考えて間違いない。
対策として、イオン交換装置流入前の貯槽で約日による
滅菌、回収水のUV(紫外線)滅菌UFによる濾過などの
設備上の対策とともに、金メッキ槽の後の回収槽、
水洗槽の定期的な空け替え、洗浄、および殺菌(過酸化
水素水、次亜塩素ナトリウムなどを用いる)など微生物
の繁殖を防止する処置が取られている。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社
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