銀メッキの変色は何が原因か?
下記にて文献から抜粋した内容を記載いたします。
銀メッキは空気中に放置しておくだけで、酸化銀
(Ag₂O)のような酸化物を形成し、黒くなる。
また、亜鉛酸ガスのような硫化物が存在すると、硫化銀
(Ag₂S)の黒色皮膜が表面に生成し、さらに、短時間で
黒変する。したがって、1年経過後の変色がクレームの
対象にはならない。
銀の変色防止剤は古くから検討されているが、完全に防止
できるものはない。
市販されている変色防止剤はクロメート処理するものが
多い。メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、
ヘプタデシルイミダゾールなどのアルコール溶液も変色
防止に効果がある。
クロメート処理は比較的効果があるが、はんだ付け性が
劣化するので、用途に応じた変色防止処理が必要である。
特に、はんだ付けするものは変色防止処理を避け、速や
かに乾燥し、乾燥剤の入った密封容器にて保存する方が
よい。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社
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