ニッケルメッキのバイポーラによる不良について
下記にて文献より抜粋した内容を記載します。
ニッケルメッキ皮膜に生成する酸化皮膜は、その上に
メッキが付くが剥がれやすいという厄介な性質である
ため、密着不良、層間剥離の問題などが多く起こる。
その大乗的な不良は「バイポーラ現象」による密着
不良である。
これは既にメッキされている製品が槽中にあり、次
の製品を通電しないでメッキすると、新たに投入した
製品の陰極側に近い部分が陽極的になり、表面に不動態
膜が生成して、その上のニッケルメッキが、メッキを
析出するが剥がれやすい皮膜になる。
バイポーラ防止の通電バーが設置されているが、不良が
出るバイポーラ防止のバーが不導体化しているためで
ある。
導電性グリスなどの使用により、通電を確実に行わな
いと密着不良が起こりやすい。
参考文献 めっきのトラブルシューティング
日刊工業新聞社
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