ニッケルーリンメッキ中の光沢剤が水中での防食作用を低下させる原理は?
一般的に、中リンタイプの無電解ニッケルに用いられる
光沢剤成分には、硫黄系の添加剤が使われています。
また、硫黄系物質は反応促進剤としての側面も持ちます。
弊社のメッキ薬品にも前述の目的で硫黄系添加剤が使用
されております。
注記(2013年5月現在は含まれておりません)
硫黄系の添加剤は上記の性質を持ちますが、硫黄系添加剤は
皮膜に共析するため、硫黄を含んだめっき皮膜となり、
変色が起こりやすい皮膜(酸化されやすい皮膜)となります。
硫黄は、無電解ニッケルメッキ皮膜中に20~300ppm程度が
共析すると言われております。
膜厚に比例して、皮膜への共析量は増加します。
水洗水中での変色の発生原因については、酸化によるもの
であると考えられます。
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