無電解ニッケルメッキの熱処理による磁化とは?
熱処理による磁化とは、そのものが磁石の働きをする
という意味合いではございません。
磁石に反応しなかったものが反応するようになるという
意味合いでございます。
皮膜自体が磁性になりますので、素材が鉄材などで
あった場合には、磁石に反応してしまいます。
熱処理は、硬度を上げるためや、水素脆性を除去する
目的でメッキ後に高温で行なう処理のことです。
何故、磁化するのかというと、無電解ニッケルメッキの
リン含有率に関係します。
リンの含有率が高い程、熱処理により結晶化しますので
強磁性に変化します。
リンが多く共析することにより、皮膜構造が結晶構造から
非晶質・非磁性となりますが、 熱処理により皮膜構造が
結晶性になると、磁性を帯びると考えられます。
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