多層ニッケルめっきとは?
硫黄含有量の異なるニッケルめっき皮膜を2〜3層に重ね、
この上にクロムメッキを施すことによって、高耐食性を
得るニッケルめっき法をいいます。
二層ニッケルめっきは、第1層に硫黄を含まない半光沢
ニッケルめっきを施し、第2層に硫黄を含む光沢ニッケル
めっきを施します。
二層ニッケルめっきの中間層に、厚さ1μm程度の高硫黄
含有(S=約0.2%)ニッケルストライクめっきを挟むと
三層ニッケルめっきになります。
この場合、三層間の自然電位は、
半光沢>光沢>高硫黄含有ニッケルストライク
であり、腐食孔が半光沢層に達すると、最も卑なストライク層の
優先腐食により、腐食が深さ方向に進まず、孔食の生成が防止
されて半光沢ニッケルの防食能が二層ニッケルめっきよりも高まります。
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