油圧シャフトに硬質クロムメッキをする場合の膜厚は?
一般的に硬質クロムメッキは、150~300μm厚の範囲で
うまく機能します。
航空機の油圧シャフトにおける硬質クロムメッキ厚の要求も、
76.2~127μmの範囲に収まっています。
シーリング章を良くし、耐摩耗性をしっかりさせるために、
そんなに厚いクロムメッキ厚は必要ではないのです。
理論的には、海中での作業用など特別な目的で、600~750μm
まで、いくらでもメッキを厚くつけることは可能です。
しかし、これらの事柄は慎重に評価した上で、必要最小限の
利用に止めておくべきです。
メッキ剥離は密着性が悪い証拠です。
角部の剥離であるならば、マスキングやアノードのデザインを
改善することで、通常は簡単に解決します。
油圧シャフトの有効面での剥離であれば、
特に、1.下地金属の"準備"、2.電波密度、3.浴組成および温度、の問題です。
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