酸洗いぜい化とは?
日刊工業新聞社の図解めっき用語辞典から抜粋させて
頂きます。
錆びやスケール除去の酸洗いや酸浸漬による活性化処理。
酸によるめっきの剥離などのとき、鉄鋼の表面で原子状
水素が発生し、水素原子が鉄鋼組織中に吸蔵され、水素
ぜい性を起こす。
加温した硫酸やりん酸は短時間でも非常に高い水素ぜい化率を
を示す。
めっきがなされていない場合には、190℃±15℃で30分
ベーキング(熱処理)すれば、酸洗いぜい化は除去出来るが
鋼の強度が高い場合に、その上にめっきが施されると、めっき後
にベーキングして酸洗いぜい化は除去出来なくなるので、
前処理工程での酸洗いぜい化はさけるべきであり、その場合、
酸洗抑制剤(インヒビター)を使用すると効果がある。
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