すずメッキした製品にウイスカが発生した原因は?
ウイスカとは、すずメッキ皮膜から発生する単結晶で
自然発生し成長した「ひげ」を言います。
形状は、直径1~2μmm、長さ1~10mmの細長いもの、
ずんぐりしたものなどいろいろ確認されている。すず
メッキや亜鉛メッキした部品にウイスカが発生し、短絡
事故を起こしたという事例はよくあります。
ウイスカ発生の原因は、まだ解明されてませんが、
すずなど比較的柔らかい金属メッキで多く、メッキ
皮膜の内部応力が起因しているとの見方が有力です。
すずメッキにおいてウイスカの発生しやすい状況として
以下のことが考えれます。
1.黄銅、亜鉛素地上のすずメッキ
2.メッキ後、高温・多湿下におかれた時
3.メッキの厚さが薄い場合(0.5~5μm)
4.メッキや素地に残留応力がある場合
ウイスカの発生を極力防止する対策としては以下の
とおりです。
1.黄銅素材には下地メッキとして銅又はニッケルメッキを行う
2.すずメッキ後に溶融加熱処理又は150~180℃で約1〜3時間熱処理を行う
3.すずメッキを厚くする
4.鉛(5%以上)を含有する、すずー鉛合金メッキを使用する
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