メッキ専門用語

2034 自動めっき装置

自動めっき装置とは、被めっき物の搬送又は槽の出し入れなどの
めっき作業をコンピューターによって管理する機器。
参考:自動めっき装置には、ホイスト式、エレベータ式などがある。

automatic plating equipment

引用元:JIS 金属表面処理 2023

自動めっき装置は、めっき工程を自動化することで、人件費の削減、
品質の安定化、生産性の向上が期待できる装置。
様々な種類があり、それぞれ異なる機能や性能を持っている。

【自動めっき装置の種類】

自動めっき装置は、主に以下の種類に分類される。

ラック式自動めっき装置: ラックにワークをセットして、めっき槽に
自動的に浸漬・搬送する装置。
・利点:シンプルな構造、広い適用範囲
・欠点:ワーク形状の制約、生産性の低さ

バレル式自動めっき装置: ワークをバレルと呼ばれる回転する容器に入れ、
めっき槽に自動的に浸漬・搬送する装置。
・利点:大量生産に適している、複雑形状のワークにも対応可能
・欠点:バレルの回転速度がめっき皮膜の厚さに影響する

ハンガー式自動めっき装置: ハンガーにワークを吊り下げて、めっき槽に
自動的に浸漬・搬送する装置。
・利点:ラック式とバレル式の利点を兼ね備えている
・欠点:構造が複雑、価格が高い

水平デスミア式自動めっき装置: ワークを水平に並べて、めっき槽に
自動的に浸漬・搬送する装置。
・利点:均一なめっき皮膜が形成しやすい、省スペース
・欠点:ワーク形状の制約、生産性の低さ

回転ディスク式自動めっき装置: ワークを回転するディスクにセットして、
めっき槽に自動的に浸漬・搬送する装置。
・利点:複雑形状のワークにも対応可能、均一なめっき皮膜が形成しやすい
・欠点:生産性が低い、構造が複雑

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