メッキ専門用語

4028 変調電流めっき

陰極電流密度を周期的に変えて行うめっき方法。

参考:変調電流めっき法には、断続めっき法、不完全整流法、
PR法などがある。また、サイクル数は通常数分を超えず、交流と
直流とを重ね合わせる場所ははるかに少ない。

modulated current plating

引用元:JIS 金属表面処理 2023

変調電流めっきは、めっき液に交流電流を印加することで、めっきの結晶
粒度を小さくし、硬度や耐摩耗性を向上させるめっき方法。
従来の直流めっきと比べて、以下の様な特徴がある。

1. 結晶粒度を小さくする
変調電流めっきは、めっき液に交流電流を印加することで、めっきの結晶成長を
抑制し、結晶粒度を小さくすることができる。
結晶粒度が小さいほど、めっきの硬度や耐摩耗性が向上する。

2. 内部応力を低減する
変調電流めっきは、めっきの結晶成長を抑制することで、めっき内部の応力を
低減することができる。
内部応力が低いほど、めっきの割れや剥離などの欠陥が発生しにくくなる。

3. めっき速度を向上させる
変調電流めっきは、めっき液に交流電流を印加することで、めっき速度を向上
させることができる。
めっき速度が向上することで、生産性を向上させることができる。

4. めっき層の平滑性を向上させる
変調電流めっきは、めっきの結晶成長を抑制することで、めっき層の平滑性を
向上させることができる。
めっき層が平滑であるほど、外観が良くなり、腐食しにくくなる。

変調電流めっきの種類。

・パルス電流めっき: 短いパルス状の電流を印加するめっき方法。
・逆パルス電流めっき: パルス状の電流を正負に反転させて印加するめっき方法。
・ランダムパルス電流めっき: ランダムなタイミングでパルス状の電流を印加する
 めっき方法。
・複合波電流めっき: 複数の波形の電流を組み合わせて印加するめっき方法。

変調電流めっきのデメリット。

・装置が複雑: 変調電流めっき装置は、直流めっき装置よりも複雑で高価。
・技術が必要: 変調電流めっきは、直流めっきよりも高度な技術が必要。
・めっき液の管理が必要: 変調電流めっきは、めっき液の管理が重要となる。

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