メッキ専門用語

1005 溶融めっき法

めっきしようとする物を溶融金属中に浸せきして、表面に金属皮膜を
形成する方法。

hot dip metal coating,hot dipping

引用元:JIS 金属表面処理 2023

溶融めっき法は、金属材料を高温で溶かした金属浴に浸漬することで、
ワーク表面にめっき皮膜を形成させる方法。
古くから利用されているめっき方法であり、比較的安価で厚いめっき皮膜を
得られることができる。

溶融めっき法は、以下の原理に基づいています。

・金属の溶解: めっきする金属を高温で溶かして、溶融金属浴を作る。
・ワークの洗浄: ワークを洗浄して、油脂や汚れなどを除去。
・フラックス処理: ワーク表面の酸化膜を除去するために、フラックスと
呼ばれる助剤を用いて処理。
・浸漬: ワークを溶融金属浴に浸漬。
・合金層の形成: ワーク表面と溶融金属が反応して、合金層を形成する。
・引き上げ: ワークを溶融金属浴から引き上げる。
冷却: ワークを冷却して、めっき皮膜を固化させます。

溶融めっき法の種類には以下のようなものがある。

・亜鉛めっき:最も一般的な溶融めっき法。鋼材の防食に用いられる。
・アルミニウムめっき:耐熱性、耐食性に優れためっき。
・錫めっき:食品容器などに使われるめっき。
・鉛めっき:放射線遮蔽などに用いられるめっき。

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