メッキ専門用語
比較的薄いクロメート皮膜の場合、めっき上に残留した薄い透明皮膜の
表面に光が当たったとき、皮膜の表面及びめっき表面での反射光が互いに
干渉して生じたにじ(虹)色のしま模様。
interference fringe of surface
引用元:JIS 金属表面処理 2023
クロメート皮膜の表面干渉縞(かんしょうじま)は、クロメート皮膜の
表面に光が干渉してできる縞模様のこと。
縞模様の大きさは、光の波長と皮膜の厚さに依存する。
発生メカニズム
クロメート皮膜は、非常に薄い膜であるため、光が皮膜の表面と裏面で反射し、
干渉を起こしやすくなる。
干渉縞は、肉眼で観察できる場合と、顕微鏡で観察する必要がある場合がある。
発生原因
・クロメート処理液の組成: クロメート処理液の組成が不安定だと、
干渉縞が発生しやすくなる。
・クロメート処理条件: クロメート処理温度や処理時間などのクロメート
処理条件が適切でない場合、干渉縞が発生しやすくなる。
・前処理不足: クロメート処理前の洗浄や酸洗などの前処理が不十分だと、
基材表面に汚れや不純物が残り、干渉縞の原因となる。
・めっき皮膜の厚さ: クロメート皮膜が非常に薄い場合や厚い場合、干渉縞が
発生しやすくなる。
対策
・クロメート処理液の管理: クロメート処理液の組成を安定させ、定期的に
分析を行う。
・適切なクロメート処理条件: クロメート処理温度や処理時間などのクロメート
処理条件を適切に設定する。
・十分な前処理: クロメート処理前の洗浄や酸洗などの前処理を十分に行い、
基材表面の汚れや不純物を除去する。
・適切なめっき皮膜厚さ: クロメート皮膜の厚さを適切にコントロールする。