メッキ専門用語

1067 微視的均一電着性、ミクロスローイングパワー

一定の条件の下で、穴や狭い溝にも十分めっきさせ得る
めっき浴の能力。

microthrowing power

引用元:JIS 金属表面処理 2023

微視的均一電着性とは、めっき皮膜の微細な凹凸や粗さに至るまで、
場所によって厚さに差がないように形成する能力のことを指す。
これは、通常の均一電着性よりもさらに高度な概念であり、より
高品質なめっき皮膜の実現に不可欠である。

微視的均一電着性に影響を与える要因は、通常の均一電着性に影響を
与える要因に加え、以下の要素がある。
・めっき種の結晶構造: めっき種の結晶構造が細かいほど、微視的
均一電着性が高くなる。
・めっき液の分子構造: めっき液の分子構造が小さくて規則正しいほど、
微視的均一電着性が高くなる。
・基材の表面状態: 基材の表面が滑らかで平坦であるほど、微視的均一
電着性が高くなる。
・電流密度: 電流密度が低いほど、微視的均一電着性が高くなる。
・添加剤: 微視的均一電着性を向上させる添加剤が開発されている。

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