メッキ専門用語

4031 重畳電流めっき法、重畳めっき法

直流電流にサージ、リプル、パルス、交流などの脈流を重畳させ、
周期的に電流を調整しながら行うめっき方法。

superimposed current electroplating

引用元:JIS 金属表面処理 2023


重畳電流めっき法は、めっき処理の品質向上を目的とした、直流電流に
交流などの脈流を重畳させて行うめっき方法。

特徴
・めっき皮膜の均一性と密着性の向上: 重畳電流によって、被めっき物表面の
電流密度が均一になり、めっき皮膜の均一性と密着性が向上する。
・細孔の減少: 重畳電流によって、めっき皮膜の細孔が減少する。
・硬度と耐摩耗性の向上: 重畳電流によって、めっき皮膜の硬度と耐摩耗性が向上する。
・内部応力の低減: 重畳電流によって、めっき皮膜の内部応力が低減する。
・めっき速度の向上: 重畳電流によって、めっき速度が向上する。

これらの特徴により、重畳電流めっき法は、高品質なめっきが必要とされる分野で
広く使用されている。

原理
重畳電流めっき法は、直流電流に交流などの脈流を重畳させることで、
被めっき物表面の電流密度を均一化し、めっき皮膜の成長を制御する。

重畳される脈流の種類としては、パルス電流、交流電流、ランダム波形電流などがある。

パルス電流: パルス電流は、めっき皮膜の結晶成長を促進し、緻密なめっき皮膜を形成する。
交流電流: 交流電流は、めっき皮膜の細孔を減少させ、硬度と耐摩耗性を向上させる。
ランダム波形電流: ランダム波形電流は、めっき皮膜の内部応力を低減し、めっき剥離を防ぐ。

注意点
・重畳する脈流の種類と波形を適切に選択する必要がある。
・めっき液の温度、pH、濃度などを厳密に制御する必要がある。
・被めっき物の表面状態を清潔に保つ必要がある。
・定期的に装置の点検・メンテナンスを行う必要がある。

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