メッキ専門用語

6016 染色

陽極酸化皮膜の多孔性を利用して、その皮膜に染料を吸着させる操作。

dyeing

引用元:JIS 金属表面処理 2023

染色とは、アルミニウム合金に陽極酸化処理を施した後に、酸化皮膜に色を付けたり、
模様を付けたりする処理。

方法
・有機染料による染色: 有機染料を溶かした溶液にアルマイト皮膜を浸すことで染色する。
様々な色を表現することができるが、光や熱に弱いという欠点がある。
・無機染料による染色: 無機染料を溶かした溶液にアルマイト皮膜を浸すことで染色する。
光や熱に強いという利点があるが、表現できる色が限られる。
・硫化染料による染色: アルマイト皮膜に硫化ニッケルなどを吸着させた後、硫化染料で染色する。
黒色や茶色などの深い色を表現することができる。
・塩基染料による染色: アルマイト皮膜に酸化亜鉛などを吸着させた後、塩基染料で染色する。
赤色や青色などの鮮やかな色を表現することができる。

注意点
・染料の種類と染色方法を、陽極酸化皮膜の種類や目的に合わせて適切に選択する
必要がある。
・染色液の温度、pH、濃度などを厳密に制御する必要がある。
・被処理物の表面状態を清潔に保つ必要がある。
・定期的に染色後の被処理物の状態を確認し、必要に応じて再染色を行う必要がある。

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