メッキ専門用語

8020 剥離

めっき層が素地又は下地からはがれる現象。

peeling

引用元:JIS 金属表面処理 2023

剥離してしまう原因は、大きく分けて2種類ある。

1. めっき前の下処理が不十分な場合
めっき前の下処理は、めっき皮膜と基材の密着性を向上させる
ために重要な工程である。
下処理が不十分な場合、めっき皮膜と基材の間に隙間が生じ、
剥がれやすくなる。

下処理が不十分になる原因としては、以下のようなものがある。
・洗浄不足: 基材に油脂や汚れが残っていると、めっき皮膜と
基材の密着性が低下する。
・酸洗不足: 酸洗不足により、基材表面に酸化皮膜が残っていると、
めっき皮膜と基材の密着性が低下する。
・めっき槽への浸漬: 基材を洗浄・酸洗した後、すぐにめっき槽に
浸漬しないと、基材表面が酸化してしまい、めっき皮膜と基材の
密着性が低下する。

2. 使用環境による劣化
めっき皮膜は、使用環境によっては劣化することがあり、以下の
ような環境はめっき皮膜の劣化を促進する。
・摩擦: めっき皮膜が摩擦を受けることで、摩耗や剥離が発生しやすく
なる。
・衝撃: めっき皮膜が衝撃を受けることで、剥離が発生しやすくなる。
・腐食: 腐食性のある物質にさらされると、めっき皮膜が腐食して
剥離が発生しやすくなる。
・高温: 高温になると、めっき皮膜が軟化したり、変形したりして、
剥離が発生しやすくなる。
・紫外線: 紫外線にさらされると、めっき皮膜が劣化して剥離が
発生しやすくなる。

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