メッキ専門用語

738 色むら

仕上がりの色調が品物の部分で異なる外観。

irregular colour

引用元:JIS 金属表面処理 2023

色むらは、様々な要因によって発生する。
以下では、代表的な原因と対策について説明する。

原因

1. 材料表面の状態
・表面粗さ: 材料表面の粗さが大きいと、皮膜の厚さが均一
にならず、色ムラが発生しやすくなる。
・表面汚れ: 材料表面に油脂、汚れ、酸化膜などが付着していると、
皮膜の密着性が悪くなり、色ムラが発生しやすくなる。
・アルミニウム合金の種類: アルミニウム合金の種類によっては、
皮膜の色付きやすさに違いがある。

2. 陽極酸化処理条件
・電解液の種類: 電解液の種類によって、皮膜の色や厚さが変化する。
・電流密度: 電流密度が高すぎると、皮膜が厚くなり、発生しやすくなる。
・処理時間: 処理時間が長すぎると、皮膜が厚くなり、発生しやすくなる。
・処理温度: 処理温度が高すぎると、皮膜が厚くなり、発生しやすくなる。

対策

1. 材料表面の前処理

表面研磨: 材料表面を研磨して、表面粗さを均一にする。
脱脂洗浄: 材料表面の油脂、汚れなどを徹底的に洗浄する。
酸洗: 材料表面の酸化膜を除去する。

2. 陽極酸化処理条件の最適化

電解液の種類: 材料や用途に合った電解液を選択する。
電流密度: 電流密度を適切な範囲に調整する。
処理時間: 処理時間を適切な範囲に調整する。
処理温度: 処理温度を適切な範囲に調整する。

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