メッキ専門用語

211 封孔助剤

水和封孔の効果を増すために処理浴に加える薬剤。
ニッケル塩、クロム酸塩、トリエタノールアミンなどが
ある。

sealing additives

引用元:JIS 金属表面処理 2023

封孔助剤とは、陽極酸化処理後のアルミニウム表面の微細孔を
塞ぐために使用する薬剤。
微細孔を塞ぐことで、以下の効果が得られる。

・耐食性の向上: 微細孔が腐食の原因となるため、封孔処理を
行うことで耐食性を向上させる。
・染料の吸着性の向上: 微細孔に染料が吸着することで、皮膜に
色が付きやすくなる。
・皮膜の硬度向上: 微細孔が皮膜の弱点をとなるため、封孔処理を
行うことで皮膜の硬度を向上させる。
・電気絶縁性の向上: 微細孔が導電路となるため、封孔処理を行う
ことで電気絶縁性を向上させる。

封孔助剤には、主に以下の種類がある。

・ニッケル系: 最も一般的な封孔助剤。耐食性、染料吸着性、皮膜硬度、
電気絶縁性に優れている。
・クロム酸塩系: ニッケル系よりも耐食性に優れているが、染料吸着性や
皮膜硬度は劣る。
・有機系: ニッケル系やクロム酸塩系よりも環境負荷が低いが、効果は劣る。

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