メッキ専門用語

744 チョーキング

表面が粉末状になる現象。
主として光による劣化が原因で、白亜化ともいう。

chalking

引用元:JIS 金属表面処理 2023

チョーキングの発生メカニズムは完全には解明されていないが、
主に以下の2つの説が考えられている。

1. 皮膜の劣化

陽極酸化皮膜は、時間経過とともに徐々に劣化していく。
この劣化により、皮膜表面の結合が弱くなり、水分や紫外線などの
影響を受けやすくなる。
水分や紫外線が皮膜内部に侵入すると、皮膜が膨張したり、
ひび割れたりして、チョーキングが発生する。

2. 封孔処理の不備

陽極酸化処理後に、皮膜の孔を塞ぐ封孔処理を行う必要がある。
封孔処理が不十分な場合、皮膜内部に水分や紫外線が侵入しやすくなり、
チョーキングが発生しやすくなる。

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