メッキ専門用語

420 多孔質皮膜

無数の微細孔をもつ層とその下のバリアー層で形成された
皮膜。
酸化皮膜に対して溶解能力のある電解質によって生成される。

porous anodic oxide film,porous anodic oxide coating

引用元:JIS 金属表面処理 2023

多孔質皮膜は、陽極酸化処理によってアルミニウム表面に形成さ
れる皮膜で、無数の微細孔 (直径0.01~0.05μm、60~800個/μm)
が存在する特徴を持っている。

多孔質皮膜の形成メカニズム
陽極酸化処理では、アルミニウムを陽極として電解液に浸し、電流を
流すことで、アルミニウム表面が酸化されて皮膜が形成される。
この皮膜形成過程において、以下の2つのステップで多孔質皮膜が形成
される。

1.バリアー層の形成: 電解初期に、緻密なバリアー層がアルミニウム
 表面に形成される。
2.多孔質層の形成: バリアー層の形成後、電解が進行するにつれて、
 バリアー層下部に多孔質層が形成される。
 多孔質層は、六角柱状のセル構造を持ち、セル間隙に微細孔が存在する。

アルマイト加工(処理)のページはこちらから
硬質アルマイト処理のページはこちらから
お問合せのページはこちらから

キーワードを絞り込む
 

一覧に戻る

メッキのことならどんなことでもご相談ください

最短で24時間以内にお見積りいたします

PAGETOP

PAGETOP