メッキ専門用語

421 バリアー皮膜

バリアー層だけで形成された皮膜。
酸化皮膜に対して溶解能力のない電解質によって生成される。

barrier layer anodic oxide film

引用元:JIS 金属表面処理 2023

バリアー皮膜は、アルミニウム基材表面に形成される酸化皮膜のうち、
緻密で孔のない構造を持つ皮膜を指す。
このバリアー皮膜は、アルミニウム基材を腐食や摩耗から保護する
重要な役割を果たす。

バリアー皮膜は以下の特徴を持っている。

・緻密な構造: バリアー皮膜は、非常に小さな酸化アルミニウムの
 結晶が密に詰まった構造をしている。
 この緻密な構造により、外部物質の侵入を防ぎ、高い耐食性を実現する。
・孔のない構造: バリアー皮膜は、微細孔と呼ばれる小さな穴がほとんど
 ない構造をしている。
 微細孔がないことで、電解液や腐食物質が内部に浸透するのを防ぎ、
 高い耐薬品性と耐摩耗性を実現する。
・電気絶縁性: バリアー皮膜は、電気を通さない性質を持っている。
 この電気絶縁性により、電気機器部品などに使用される際に、漏電を
 防止する役割を果たす。

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