メッキ専門用語
金属損失量に対する酸化生成物量の比率。
coating raito
引用元:JIS 金属表面処理 2023
皮膜生成率は、陽極酸化処理によって生成される皮膜の厚さを
処理時間あたりの電流密度で割った値で表される。
単位はμm/A・h(マイクロメートル毎アンペア時)。
皮膜生成率は、陽極酸化処理の重要な指標の一つであり、以下の
ような情報を推定するために用いられる。
・必要な処理時間: 目標とする皮膜厚を得るために必要な処理時間を
推定することができる。
・電流効率: 処理の効率を評価することができる。
・皮膜の性質: 皮膜厚と皮膜の性質の関係を推定することができる。
皮膜生成率は、電解液の種類、合金の種類、処理温度、電流密度などの
処理条件によって大きく影響を受ける。
一般的に、電解液の種類や合金の種類が同じであれば、処理温度や
電流密度が高いほど皮膜生成率が高くなる。